スペイン周遊記④

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一路リオハへ

さあ、今日はマドリッドから約5時間のドライブでリオハへ向かいます。リオハといえば言わずと知れたスペインを代表するワイン産地です。19世紀後半にフランスのブドウ畑がフィロキセラ禍によって全滅し、ワインの生産者が当時はまだフィロキセラが及んでいなかったフランスとの国境に近いこの地に移り住んだことによって、この地のワインの品質が飛躍的に向上したそうです。そして、この地域は1991年4月にスペインで最初に最上級の原産地呼称保護地区(D.O.Ca)に認定されており、現在でもD.O.Caとして認定されているのは、ここリオハと、カタルーニャ州にあるプリオラートの2か所のみです。

ここは、南西に連なるデマンダ山脈がメセタから吹き寄せる夏の熱波を遮り、また北に連なるカンタブリア山脈がビスケー湾から吹き寄せる冷たい風を遮ることによって、年間を通じて穏やかな天候です。主にエブロ川の右岸にあるのがリオハ・アルタ、左岸のバスク地方に位置するのがリオハ・アラベサ、そしてエブロ川下流の両岸に広がるのがリオハ・バハと呼ばれる地域です。下の写真がエブロ川です。

訪れたのはリオハ・アラベサ地区ですが、北にカンタブリア山脈が迫り、起伏に富んだ地形のここは景観が素晴らしく、訪れたのは晩秋でしたが、段々畑に広がる紅葉したブドウと、澄んだ青い空とのコントラストが大変美しく、ブドウの果実が実った瑞々しい夏のブドウ畑とは一味違った趣でした。

栽培されている主なブドウは黒がテンプラニーリョ、ガルナッチャ、マスエロ(カリニャン)等、白がビウラ(マカベオ)、ガルナッチャブランカ、マルバシア等です。熟成期間についてリオハでは独自の規定を設けており、赤ではクリアンサは2年間(そのうち1年は樽(通常は6か月))、グランレゼルバは5年間(そのうち2年は樽(通常は18か月))など、樽熟成の期間が他の地域よりも長く決められています。

訪れたのは、RM Riojaという生産者です。月間100万本を出荷するという大きな規模の生産者で、リオハ地区に5か所の生産拠点を持っているそうです。それでいて顧客の要求にきめ細かく対応するフレキシブルさも備えています。例えば、同じワインでも顧客の要望によりラベルを変えるなど、顧客のマーケティング、ブランディング戦略にも配慮をしているようです。また、幅広い顧客に対応するべくバルクワイン、バッグインボックス、ボトルワインなど、様々なパッケージで販売しています。

価格帯もリーズナブルなものから、高価なものまで幅広く、幅広いマーケットセグメントに対応しているようです。味についても、それぞれの価格帯で価格に見合った味があり、味と価格のバランスはいい感じを受けました。

今後、エスタリコ・ジャパンのオリジナルワインをプロデュースするなど、面白い展開も考えられそうです。

そして訪問の締めくくりは、やはり美味しい料理とワイン。美食の地、バスク地方は美味しい料理が沢山あることを実感した一日でした。