スペインワインへの誘い(その②~カヴァ)

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スペインを代表するスパークリングワイン:カヴァ

スペインのスパークリング・ワインといえばカヴァですね。カヴァってフランスのシャンパンと比べるとかなり割安感がありますよね。スーパーの棚には1,000円台のカヴァも並んでいますよね。一方でシャンパンだと最低でもその倍は出さないと・・・。 なので、カヴァってシャンパンよりも手間が掛からない簡単な方法で造られている、シャンパンの廉価版って思っている人いませんか?

伝統的製法で造られるカヴァ

それって実は大いなる誤解なんです。カヴァはシャンパンと全く同じ製法で造られているんですよ。シャンパンは”伝統的製法”と呼ばれる、最も手間暇のかかるスパークリング・ワインの製法を用いることが義務付けられていますが、カヴァも同じ”伝統的製法”で造られたものでないと、カヴァを名乗ることができないのです。

特徴

伝統的製法の最大の特徴は、①一次発酵が終わったワイン(この時点ではスパークリングではありません)を瓶に詰め、②瓶の中に酵母を入れて二次発酵させることにより、二酸化炭素を瓶の中で発生させ、③その二酸化炭素を逃がさないようにずっと瓶の中に閉じ込めておきながら、発酵過程でできた澱をデゴルジュマンという”技”を使って取り除く、という一連の手間の掛かる作業にあります。

特に③の工程は瓶を逆さに立てて少しずつ動かしながら澱を瓶口に集め、最後に瓶口を凍らせて凍ったワインと一緒に外に取り出す、といった大変手間の掛かる作業です。このように手間の掛かる製法で造られたスパークリング・ワインの特徴は、何と言っても『きめが細かく、かつ長持ちする泡』です。スパークリング・ワインの命は泡ですよね。(泡がなければ単なるワイン。)ですから見た目に美しい、『きめ細かく、長持ちする泡』を造り出すことが最も重要なのです。

カヴァが安い理由

ではなぜカヴァの方がシャンパンより割安なんでしょうか? それはやっぱりシャンパンの生産者(例えばモエ・シャンドン社など)が大企業だから多額の宣伝広告費をかけてブランド力を高めることができるのに対し、カヴァの生産者は小規模なところが多く、そんなに多額の宣伝広告費をかけられないので、ブランド力がシャンパンよりも劣ってしまうからです。

ということは、もう皆さんお分かりですよね。カヴァは価格が低い割にハイ・クオリティーということなのです。決してシャンパンの廉価版なんかじゃありません。シャンパン一杯の価格で同様のクオリティーのカヴァを二杯(いやもっと?)楽しむことができるんです。それって、すごく嬉しいですよね。