スペインワインへの誘い(その⑦~ロゼワイン)

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ロゼワインってどうやって作るのでしょう?

ロゼワインは日本ではまだいまひとつマイナーな存在ですが、ロゼワインってどうやって作られているかご存知ですか? ロゼワインって観てのとおり白ワインと赤ワインの中間の色合いですよね。そこから容易に想像されるのは、『白と赤を混ぜて』作るという方法ですね。試飲会などで赤ワインが少し残ったグラスに白ワインを注ぐと、『あれ不思議、ロゼ・ワインが出来上がっちゃった』という経験をされた方も多いのでは?

確かに赤ワインと白ワインを混ぜて作る『ブレンド法』というものもあるのですが、簡単な代わりに赤ワインと白ワインとを上手く馴染ませるのは難しいようで、ぼやけた味になりがちなようです。 ですから、ヨーロッパの高級ワインでは、一部(シャンパーニュ)を除いてブレンド法は法律で認められていません

以下に代表的なロゼワインの作り方をご紹介しましょう。

セニエ法

もっとも一般的なロゼワインの製法で、赤ワインの醸造フローに近い方法です。赤ワインの醸造では、除梗(茎を取り除くこと)し破砕した黒ブドウを発酵タンクに入れ、果皮や種子が混ざった状態の果汁を発酵します。これにより果皮や種子に含まれた『アントシアニン』という色素物質がワインに溶け込み、ワインが赤く色づきます。この工程を『醸し(マセラシオン)』と呼びますが、赤ワインの場合はこの工程が数日から数十日間も続きます

この『醸し(マセラシオン)』の工程を短く(数時間から2日程度)することにより、色づきを抑えたワインを作るのが『セニエ法』です。 具体的には、果汁がある程度色づいた段階でタンクから引き抜き、その果汁だけで発酵させてワインを作ります。

以下でご説明する直接圧搾法で造られたロゼワインと比べると、色が濃くタンニンが強くなります。

直接圧搾法

こちらはセニエ法とは対照的に、白ワインの醸造フローに近い方法です。白ワインの醸造では、除梗・破砕した白ブドウを圧搾して得られた果汁を(果皮や種子を使わずに)発酵しますが、『直接圧搾法』では白ブドウの代わりに黒ブドウを圧搾して得られた果汁を発酵して造ります。黒ブドウを圧搾することにより、果汁がうっすらと色づきますので、この方法で造られたロゼワインの特徴は、その淡い色にあります。そして、白ワインに近く、スッキリとしたフレッシュな味わいです。

スペインのロゼの殆どは『直接圧搾法』で造られているようです。

ブドウ品種は主力が『ガルナッチャ(フランスではグルナッシュと呼ばれる)』という黒ブドウですが、テンプラニーリョ(黒ブドウ)で造られたロゼもあります。

代表的な産地は、牛追い祭りで有名なパンプローナがあるD.O.ナバーラ(スペイン北部)や、D.O.シガレス(スペイン北西部)などがあります。

それら以外のロゼ・ワインの製法

上述の二つと『ブレンド法』以外に、ドイツには『ロートリング』と呼ばれる変わった製法があります。これはセニエ法と基本的には同じですが、セニエ法が黒ブドウだけを使用するのに対し、ロートリングは黒ブドウと白ブドウを混ぜて造られます

まとめ

日本ではロゼワインは今一つマイナーな存在ですが、ロゼは実はそれ一本で和食、魚料理から軽めの肉料理(チキンやポーク)、さらには中華料理にまで幅広く合わせることができる便利なワインなのです。

そして何といってもロゼワインの魅力はその美しい色ですよね。お花見の季節にはぴったりですし、彼女へのプレゼントや、女子会への手土産などにも最適でしょう。

そんな魅力がいっぱいのロゼワイン、欧米では今大きなブームになっているようです。皆さんも、ロゼワインの魅力をもっと探ってみませんか?