オリオール　ティント　デルス　アスプレス 2024 (ORIOL TINTO dels Aspres 2024)

ワイナリーの哲学を象徴する一本

「Oriol Tinto dels Aspres（オリオル・ティント・デルス・アスプレス）」は、カタルーニャ地方北部エンポルダ地域の力強い自然と歴史を映し出す、深みと気品を兼ね備えた赤ワイン。Vinyes dels Aspresは、スペインとフランスの国境にほど近いアルタ・エンポルダの地に根ざす家族経営のワイナリーで、ピレネー山脈からの冷涼な風と地中海の穏やかな陽光が交わる独特の気候のもとで、伝統と革新を融合させたワイン造りを行っている。「Oriol」シリーズは、その土地の精神と自然の恵みを最もピュアに表現したラインであり、中でも「Oriol Tinto」はワイナリーの哲学を象徴する一本です。

このワインには、ガルナッチャ、カリニェナといったエンポルダを代表するブドウ品種が用いられている。ブドウは標高のある丘陵地のスレートや花崗岩を含む痩せた土壌で育ち、低収量ゆえに凝縮感のある果実を実らせる。すべて手摘みで収穫され、厳格な選果を経て醸造。発酵後、フレンチオーク樽で約12か月熟成させることで、果実の力強さと樽由来の複雑な香りが調和し、エレガントでバランスの取れた味わいに仕上げられる。

力強さと繊細さを併せ持つワイン

グラスに注ぐと、深いルビーレッドの色調が印象的で、熟したブラックチェリーやプラム、カシスの果実香に、バニラ、スパイス、ローストしたコーヒー豆、地中海ハーブの香りが重なる。口当たりは滑らかで、果実味と酸、そして上質なタンニンが見事に融合。中盤からはミネラル感と土のニュアンスが感じられ、余韻には樽熟成による奥行きと温かみのあるスパイス香が長く続く。

「Oriol Tinto dels Aspres」は、力強さと繊細さを併せ持つワインで、赤身肉のグリル、ラム、煮込み料理、熟成チーズなどとの相性が抜群。その味わいには、エンポルダの風土が息づき、地中海の陽光、ピレネーの冷気、そして造り手の情熱が感じられる。Vinyes dels Aspresが誇るテロワールと伝統を体現した、「土地の魂を語る赤ワイン」として、高い評価を受ける逸品。

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ワイン・データ

• ワイナリー：ヴィニェス　デル　アスプレス（Vinyes del Aspres）
• 地域：カタルーニャ州
• 原産地呼称：D.O. エンポルダ
• タイプ：赤、ミディアムボディ、辛口
• 容量：750ml
• 度数：14.5%
• 品種：ガルナッチャ49%、メルロー32%、カリニェニャ19％