契約ワイナリー

ガウディの建築物で有名なバルセロナを州都とするカタルーニャ州、毎年3月に開催される火祭りで有名なバレンシアを州都とし、オレンジやパエリアで有名なバレンシア州、そしてその南に隣接するムルシア州、の3つの州からなる地方。

地中海に面しており、年間を通じて温暖な気候であるが、内陸部に入ると標高が高い土地が広がっており、大陸性の影響もうける。

目次

カタルーニャ州

ワインの特徴

外国品種の導入が進んでおり、土着品種の長所とそれらの外国品種の特徴とを上手に組み合わせた新しいスタイルのワインを生み出している。また、スペインのスパークリングワイン(カヴァ)の95%はこの地方で作られる。

10のDOがあり、スペインで現在2つのみ認められているDOCaのひとつ、プリオラート(2009年に認定)もこの地方に含まれる。(もう一つは1991年認定のDOCaリオハ。)

その他のDOは、DOペネデス、DOモンサン、DOコスタ・デル・セグレ、DOコンカ・デ・バルベラ、DOテラ・アルタ、DOエンポルダ、DOアレーリャ、DOタラゴナ、DOプラ・デ・バジェス。これらに加えて、DOカタルーニャがあるが、これはカタルーニャ州全域をカバーし、他のDOの規定から外れるワインでも、同DOの規定に合うものはDOカタルーニャを名乗ることができる。

代表的なブドウ品種は、白がマカベオチャレッロパレリャーダ、黒がガルナッチャ、テンプラニーリョ(カタルーニャ州ではウル・デ・リュブレ)、カリニェナ(フランスではカリニャン、スペインの他地域ではマスエロ)、モナストレル

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料理

スペイン第2の都市バルセロナのある地域。Pan con tomateが有名。今回はカタルーニャの希少地ブドウのワインとのマリアージュ。すこしモダンなメニューをご紹介。

「Merluza braseada con pasta de sésamo」
日本でおなじみの白ごまを衣にしたメルルーサという白身魚。
こちらに合わせるのはカヴァ スビラト パレント(Cava Subirat Parent)。ノンドサージュのBurt Natureでありながら複雑な香りの中にハチミツ香があり、香ばしいゴマの香りとの組み合わせが抜群。

「“TATAKI”de Atún」
希少ブドウ、スビラト パレントの白ワイン、スビラト パレントはお魚との相性がとてもよく、日本食にもピッタリ。

「Arroz caldoso con bogavante」
地中海地方は米の産地。色々な米料理があるが、Monastrellと米料理の相性はお墨付き。
ここではロブスターを入れたつゆだくタイプのご飯をご提案。

バレンシア州

ワインの特徴

DOバレンシアでは、メルセゲラとマルバシアから辛口白ワイン、モスカテル・デ・アレハンドリアからは甘口白ワインが造られている。

DOアリカンテでは内陸部を中心に、モナストレルを主体として国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンシラーをブレンドしたやや重めの赤ワインが最近よく造られている。

また内陸部のDOウティエル・レケーナではボバルから凝縮感のある濃厚な赤ワインが最近よく造られている。

代表的なブドウ品種は、白がモスカテル・デ・アレハンドリアアイレンマカベオ、黒がボバルモナストレルテンプラニーリョ

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料理

「Paella」
水田の広がる地域もありお米の料理が有名。代表はPaella。週末や祝日は家族や友達が集まっていただく。

しかしながら日本で見かけるミックスではなく山の物を具材にしたものがバレンシアーナ。元々は野外で火を焚いて作っていたと言われる。主な具材は兎肉、鶏肉、トマト、インゲン豆やモロッコインゲン、カタツムリ。

「Tortilla de patata」
すでに日本ではおなじみのタパスの1つ。
これが作れればお嫁に行けるとか。だとすると日本の肉じゃがのような存在?

とてもシンプル。卵、じゃがいも、玉ねぎと塩があれば作れる。

また色々な具材を加えて提供する専門店もある。アリオリソースをつけるのもまた美味しい。

ムルシア州

ワインの特徴

DOフミーリャ、DOイエクラ、DOブーリャスの3つのDOがあり、近年は土着品種のモナストレルに着目し、その魅力を引き出した高品質ワイン造りに力を入れている。代表的なブドウ品種は、白がアイレンメルセゲラ、黒がモナストレル

料理

こちらも米料理が有名な地域だが、今回はMichironesをご紹介。 そら豆の煮込みで、チョリソや生ハムと月桂樹の葉を入れた郷土料理。