メンシアはスペイン北西部カスティーリャ・レオン州のワイン生産地「ビエルソ」で主に栽培されている黒ブドウ品種。D.O.ビエルソではブドウ栽培面積の75%をメンシアが占め、隣接するガリシア州のD.O.リベイラサクラではその80%をメンシアが占める。

標高の高い地域で栽培されたブドウは、果皮が厚く凝縮しているので、樽熟成に適している。一方で標高の低い地域で栽培されたブドウは、主に早飲み用のワインに使用され、カーボニックマセレーションにより、タンニンの抽出を抑えつつ、フルーティーでありながら濃い色調のワインが作られている。

メンシアの香りの特徴は、すみれの香りに加え、赤系果実(ストロベリー、ラズベリー、レッドチェリー)、胡椒、甘草、ハーブ香など。樽熟成したものは、これらに加え、第三アロマとしてバニラや森の下草などの香りも加わっている。

ボディーは一般的には中程度で、はつらつとした酸味が特徴。樽熟成したものは、フルボディーで滑らかなタンニンをもつものもある。

合わせる料理は、樽熟成したタイプは牛肉の熟成ハムである”セッシーナ”やビエルソの豚肉の郷土料理である”ボティージョ”などとの相性がよい。一方で早飲みタイプは根菜のスープなどとの相性がよい。

メンシアのワインはこちらを参照。

メンシア

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