ガルナッチャ・ブランカ(白ブドウ)はガルナッチャ(黒ブドウ)が突然変異したことにより生まれた品種。原産地はスペインの北東部。現在その殆どはカタルーニャ州で栽培されており、一部はアラゴン州ラ・リオハ州でも栽培されている。

なかでもカタルーニャ州のDOテラ・アルタでは、スペイン全土で栽培されているガルナッチャ・ブランカの75%が、世界中で栽培されているガルナッチャ・ブランカの33%が栽培されている。

ガルナッチャ・ブランカはガルナッチャ(黒ブドウ)と同様に旱魃に強く、乾燥した地域での栽培に適している。また、結実する時期が比較的遅いので、遅霜の被害から免れやすい。

糖度が非常に上がりやすい品種なので、ピレネーから吹き下ろす北風や、地中海から吹く海風などによって熱波が和らげられる地域の方が栽培に適している。同時に、糖度と酸のバランスを注意深くモニターしながら収穫時期を判断するのが望ましい。また、収穫時期に幅を持たせて、早い時期に収穫したフレッシュで酸味がしっかりしたブドウと、遅めに収穫した糖度の高いブドウとを混ぜてワインを醸造するといったことも行われている。

ブドウ由来の香りは比較的ニュートラルなので、特に高価なワインではオーク樽での発酵とシュールリーによって香を付与するのが一般的。加えて最近では、発酵前のスキンコンタクトによりブドウのアロマを抽出するのが一般的になっている。

近年は単一品種でのワイン醸造も行われているが、以前は補助品種として使われていた。現在でもリオハなどでは酸味の強いマカベオにブレンドすることによって、ワインのストラクチャーを補強するようなことが行われている。

ブドウ由来の香りとしては、洋ナシ、桃、アプリコットなどの果物に加え、タイムなどのハーブの香り。また比較的早いタイミングで収穫されたブドウからは柑橘系の果物や白い花の香りも感じられる。これに樽熟成によってトースト香やバニラ、甘草などの香りが付与され、さらにシュールリーによってブリオッシュ香などが付与されるのが一般的。

ワインは辛口となるが、高いアルコール度数と、しっかりとした果実味によってフルボディーとなる。

ガルナッチャ・ブランカで造られたワインはこちらを参照。